CPUに妥協せず800gの衝撃『NEC Hybrid ZERO 13インチ』2年間使用レビュー

2017年6月に購入して以来毎日使ってきたこのPC。ほぼ2年使ってきたが、今回手放すことにしたので、2年使用してきたレビューをしていきたい。

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購入したきっかけ

このPCを購入する以前は下記のようなデスクトップPCとノートPCの2台体制だった。

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詳細なモデル名は覚えていないが、HPの法人モデルの小型デスクトップを使用していた。Cerelon搭載で4万程度のモデルだった。

ノートPCは同じくHPのこの製品。とにかく安いモデルを探していたら、これになってしまった笑。

どちらも格安に属する製品で、満足なパフォーマンスを得られないことは日々使っていて実感していたところだったのだ。そんな中、夏休み期間に海外に滞在することになり、新たなPCを新調することにしたのだ。

購入に際して思ったこと

スペック

まず第一に絶対スペックで後悔したくない!ということ。メモリ2Gや、Cerelonでこれ以上消耗したくなったのだ。

調べてみると、メモリは8GB以上がよいらしい。メモリとは作業をするスペースのことで、これが広ければ広いほどたくさんクロームのタブを開くことができる。

CPUはintelの「i5 7200U」のような末尾に「U」が付くモデルがスタンダードで良いということがわかった。モバイルPCだと「i7-7y75」のような省電力モデルを搭載しているものもあるが、基本的なワードやエクセルでも複数開くとすぐにカクつくことが増えてしまう。

重さ

上記にて紹介させていただいた製品は約1.4kg。この重さで既に毎日持ち歩くのが嫌になっていたので、軽い製品が欲しかった。1.4kgともなると持ち歩くたびにその重さを実感してしまう。

画面

上記にて紹介させていただいた製品は11インチ。しかも、画面の解像度が1366×768と、フルHDよりも粗かったので高解像度+大画面に憧れていたのだ!笑

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衝撃の800g

手元にやってきて一番初めに思ったのは、やはりものすごく軽いということ。まるでおもちゃみたいな軽さだ。

端子類は必要十分といった感じで、右側には上からロック用端子、HDMI端子、USB-A×2、イヤホンジャック、SDカードスロットを完備。

左側には上から、電源端子、電源ボタン、ボリュームボタンがある。USB type C端子はついていない。

かなり満足して使用したこのPCだが、2年も使えば良い面も悪い面の両面が見えてくる。順番に見ていこう。

このPCの好きな点

  • 圧倒的に軽い
  • 指紋がほとんどつかない筐体
  • 360°回転する
  • なんだかんだ安定していた

指紋がつかないなどは実際に使用してみないとわからなかった点だ。順番に紹介していきたい。

① 圧倒的に軽い

前述した通りこのモデルは約800g。軽いことのメリットは、今日はPCを持って大学に行こうかどうしようか悩まなくてよい点だ。

(公式HPより)

目的も用途も決まっている人は2kg近くある15インチのMacBook Proだって持ち運ぶことはできるが、何をしたいでもない大学生は持ち運ぶのが億劫になってしまう。当時の僕はまさにそんな大学生で、少しでも抵抗を感じてしまえば、持ち運ばなくなる自信があった。このPCを購入したことで、毎日PCを持ち運ぶ生活ができたように思う。

② 指紋がほとんどつかない筐体

公式HPにも記載がないのだが、このPCのボディに使われている素材のおかげで、まったくと言ってよいほど指紋がつかないのだ。おかげ様で気分よく使うことができた。

③ 360°回転する

このように反対側にも回すことが出来るので、外部キーボードを使うときには便利だった。(外部キーボードといっても2kgのRealForceで、ちょっと出掛ける際に持ち出していた、、)

キーボードの表面を底面とすることで、角度自在のメディア視聴端末にもすることが出来る。新幹線や飛行機でHuluなどを見るときに役立った。

④ なんだかんだ安定していた

友人などが使用していたSurfaceなどではたびたびトラブルが発生していたが、このPCにおいてはそのようなトラブルに見舞われずに済んだ。ブルースクリーンも一度も出なかったのだ。

やはり毎日使用するPCなので、安定感は大事だと思う。

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このPCのイマイチな点

2年も使用していれば、良くない点も見えてきたので、正直にご紹介したい。

  • タッチパッドの精度が悪い
  • 4K・60Hz出力ができない
  • ハイエンドモデルなのにフルHD解像度
  • 薄さ故の排熱効率の悪さ
  • キーボードが薄い

① タッチパッドの精度が悪い

このPCの最大の欠点といってもよい。説明が難しいのだが、タッチパッドに点A・点B・点Cが一直線上にあることを想像してほしい。点Aから点Cまで指を動かしたのに、点Bから点Cまでの操作だと認識されることが多々あった。おわかりいただけただろうか?笑

NECも前モデルに2017年モデルにおいてはこの問題があることは認識していたようで、2018年モデルでは「精度を高めたタッチパッド」「高精細タッチパッドを採用」という記述がある。2018年モデルではこの点においては自信を持っておすすめできる。

② 4K・60Hz出力ができない

PCに搭載されているHDMI端子を用いれば、TVやモニターなどに映像を映すことが出来る。このPCはフルHD解像度(1980×1080ドット)なので、同じくフルHD解像度のテレビなどに接続すれば問題なく60Hzでの出力可能だ。

しかし、4Kモニターに接続しようとするとうまくいかない。4K解像度(3840×2160ドット)での出力は出来るのだが、60Hzではなく、30Hzでの出力しかできない。これは画面のリフレッシュレートに関する話で、下記のiPad Proの記事で詳しく説明しているので、よくわからないひとは見てほしい。

大学の講義ノートをiPad Proで取るべき8つの理由

この点は2018年モデルでも改善されていない。4Kモニターに出力することを考えていない人には関係ない話ではある。

③ ハイエンドなのにフルHD解像度

昨今のモバイルPCのハイエンドモデルには4K解像度の液晶が採用されていることが多い中、フルHDしか選べないというのはちょっと物足りない。

13インチぐらいのサイズであれば、4K解像度を100%にしての使用は実用的ではないが、拡大した場合でも文字などの滑らかさを実感することが出来るので出来れば解像度は高いほうが良い

④ 薄さ故の排熱効率の悪さ

正直これはほとんどすべてのノートPCに当てはまることだ。薄くすれば内部での空気の流れが停滞しやすくなるし、ファンも薄く小型化されるので仕方ない。こればっかりはノートPCを使い続ける限り向き合わなくてはいけないポイントだろう。

⑤ キーボードが薄い

薄型PCなので、仕方ないポイントではある。MacBookのバタフライキーボードよりは厚く、HPのSpectreと同じぐらいで、ThinkPadよりは確実に薄いぐらいな厚さ。

、、、、、これはもはや普通の厚さか、

2017年春夏モデルと2018年秋冬モデルの大きな違い

  • CPUがintel 第7世代から第8世代にアップグレード
  • 高精細タッチパッド採用

注目すべき大きな違いはこの2つだと思っている。

CPUがintel第7世代から第8世代にアップグレード

これが一番大きな違いだろう。ノートPC用主流CPUのデュアルコアの時代が終わり、クアッドコアが搭載されるようになった。Hybrid Zeroにもやっとその波がやってきたのだ。

クアッドコアになったことで、約1.5倍の性能アップ。いま買うノートPCは第8世代以降を選んだほうが長く使える。

高精細タッチパッド採用

正直、2017年モデルのタッチパッドはかなりストレスフルな性能だった。大事なユーザーインターフェースなので、当然の改良だ。

家電量販店で触ってみたが、全くの別物といった感じで確実に良くなっていた。

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2018年秋冬モデルはどんな人におすすめか?

  • 圧倒的軽量PCが欲しい人
  • 2 in 1 機構が欲しい人

いろんなノートPCを比較してみて、この2点を同時に満たすPCはHybrid Zeroしかない。

圧倒的軽量PCであれば、富士通のUHシリーズがあるし、最近ではdynabookの30周年記念モデルの13.3型モバイルノートも登場した。



2 in 1 機構であれば、ThinkPadを始め種類は多い。

この2つの特徴に惹かれる人には絶対に自信を持っておすすめできるのがHybrid Zeroなのだ。

まとめ

このPCを購入するまでは格安PCしか使ってこなかったので、初めてのハイエンドPCを体験させてくれた一機だ。軽さと高性能。これを高い次元で実現させ、なおかつ安定した動作をしてくれる。NECのモノづくりをたっぷり堪能させてもらえた。

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